物語る

むかしむかしの話

どうしようもない

しょうもない

夢を追いかけてたよ

赤っ恥だけ残して

食べかけのバタークリームに

部屋には重い空気感

帰りたくない帰りたくない帰りたくない

狼はいつも孤独

ネクロマンサーに魂を売り飛ばす

赤いバスに乗り込む時

君は薔薇より美しい気がした

 

むかしむかしの話

器用な君を

利用する僕の

ズル賢い魂

赤っ恥だけ残して

やりかけの宿題

まとわりつく焦燥感

生きたい生きたい生きたい

ゴートは言います

「君の中にある欠片をくれよ」

差し出すものは何も無いだろ

ふと思うんだ 君よもっと近くに

 

いつの間にか積み上げたおもちゃを

ひとつずつ取り出して

宙に放り投げる

生きたい生きたい生きたい

君が受け取ってくれよ

僕の欠片 君に会いたいだけ

むかしむかしの話…